優良キノコも人によってはアレルギー
サケツバタケという優良な美味しい野生キノコがある。英語ではWine Cap。
日本語は柄に付くツバが割けるため。
英語は傘表面の色が濃いものでは赤ワインのような色だからだろう。
特徴的なツバに加え、ヒダの色が紫がかった黒色で特徴があり、他のきのこと間違え難い。
春と秋に採れ、傘から柄まで実が詰まっていて食用になり、味も良い。
木屑の上などに大量にボコボコ生え、一つ一つが大きく育つので、見つけたときには大漁となるありがたいキノコだ。
何年間かは、毎年採っては、炒めてパスタ料理に使ったり、スープに入れたり、そのほぼ万能なキノコを楽しんでいた。
ある年までは。。。。
ある年の春、いつもの様にサケツバタケが大量に採れ、パスタを作りちょうど訪れていた両親にもふるまって昼食に食べたところ、しばらくして吐き気を催してきて全て戻してしまった。私だけが。
4人で食べたのに私だけが気分が悪くなったので、このときはキノコの所為ではないと思っていた。
次にサケツバタケを食べる機会があったときに、それでもちょっとはサケツバタケを疑っていた私は今度は少しだけ食べてみた。
そうすると、果たして、再びしばらくしたら私だけが気分悪くなる。いっしょに食べた人は平気。
一度目も二度目も気分が悪くなると言っても一過性の吐き気で、戻してしまえばあとは引かないし腹痛などもない。
しかし、これでどうも私はサケツバタケにアレルギーになってしまった可能性が濃厚になってくる。
そして、もう一度試してみる。
またしても、、、、、気持ち悪くなる。私だけ。
ほぼ決定だな。
悲しいことにサケツバタケのアレルギー持ちになってしまった・・・
せっかく長期間に渡って大量に採れる優良野生キノコなのに!
キノコの中毒とか毒キノコの報告の中にはこのように個人的なアレルギーによるものも結構含まれいるのだと思う。
そういうのを区別しないで毒キノコ扱いというのは、ちょっと不公平だなとも思ったり。
いずれにせよ、種類によって、また人によって、アレルギーが起こることもあるので、野生のキノコを食べるときにはいつも感覚を鋭くしておくことだ大事だよね。